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バイオグラフィー 2010~2019

2010年 : 63歳

1月27日
2003~2004年に大成功をおさめたリアリティ・ツアーのライヴCD『A Reality Tour』がSonyより発売。収録公演は既発DVDのダブリン公演で同じだがCD用にミックスされたうえにボーナス・トラックを追加で収録。
2月24日
ユニバーサルよりデビュー・アルバム『David Bowie』がデラックス・エディションとして発売に。モノ+ステレオ音源を収録し、さらにボーナスCDには未発表音源が25曲収録。
9月27日
CD5枚、DVDとアナログ3枚、さらにレプリカ・グッズが同梱された豪華仕様のデラックス・エディションとして『Station To Station』が再発(輸入盤のみ)。非公式ではあるものの半ば伝説化していた1976年3月23日のナッソウ公演がいよいよオフィシャル・リリースとなり、ビギナーからマニアまで歓喜した。

2011年 : 64歳

3月20日
2000年から2001年にかけて録音された未発表アルバム『Toy』の完全版(全14曲)がファイル共有ソフト上に突如として流出。音楽系情報サイトでニュースとしても取り上げられ、またたく間に動画共有サイトやファイルアップローダーへと拡散される事態に。

2012年 : 65歳

3月20日
ロックや音楽系の豪華写真集の出版で知られるGenesis Publicationsより長らくアナウンスされていた鋤田正義によるボウイの写真集『Speed of Life』のプレオーダーが受付開始に。限定エディションはボウイと鋤田正義のサイン入りで2000冊のみ。価格は360ポンド(約4万8千円)+送料。
6月4日
『Ziggy Stardust』40周年記念盤がハイレゾ音源を収録したDVDオーディオを含む各フォーマットでリリース。
6月22日
BBC4にてジギー時代に焦点を当てた1時間のドキュメンタリー番組『The Genius of David Bowie』が放送。出演はイギー・ポップ、ルー・リード、ルル、モット・ザ・フープルら。

2013年 : 66歳

1月8日
66歳となる誕生日、事前告知一切なしにオフィシャルサイトにて新曲「Where Are We Now?」のMVとニュー・アルバム発売の事実を発表。このトラックはまたたく間に各国のiTunesチャートで1位を記録。10年間の沈黙からの衝撃的なカムバックはロック史上最もセンセーショナルな出来事のひとつとして語り継がれている。
2月25日
ニュー・アルバム『The Next Day』からの先行シングル第2弾として「The Stars (Are Out Tonight)」のMVが発表。監督はフローリアン・シジスモンディ。夫婦役で出演したティルダ・スウィントンとのはじめての共演が話題となる。
3月8日
アルバム『The Next Day』発売。国内盤のリリースは13日。日本でもオリコン初登場5位を記録、iTunesチャートでは60ヶ国以上で1位を獲得するヒットに。2013年のアナログ・レコードの年間セールス1位も『The Next Day』だという。
3月23日
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館にてボウイの初となる回顧展がスタート。同博物館の前売り動員記録を塗り替える盛況ぶりで、ロンドンでの開催終了後もトロント、サンパウロ、ベルリン、シカゴ、パリ、メルボルン、オランダのフローニンゲン、、ボローニャ、日本、バルセロナ(2017年5月開催予定)と世界各国を巡回。これまでの累計来場者数は150万人以上を超えている。
11月7日
ルイ・ヴィトンがアプリや公式サイト、テレビCMで展開した広告キャンペーン「L'Invitation au Voyage – Venice」に出演。幻想的で豪華絢爛なキャンペーンムービーはヴェネツィアを舞台にしており、共演は昨年の同キャンペーン広告に登場したモデルのアリゾナ・ミューズ。音楽に「I’d Rather Be High」が用いられた。

2015年 : 68歳

9月25日
初期音源をまとめたCD12枚組のコンプリート・ボックス『Five Years 1969 – 1973』が発売。国内盤も後ほどリリースされる。
11月18日
ボウイがアイルランド人劇作家のエンダ・ウォルシュ、ベルギーの演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェらと共同制作したミュージカル『Lazarus』がNYのオフブロードウェイ、ニューヨーク・シアター・ワークショップの2015~16シーズンの演目のひとつとしてプレビュー上演がスタート。この舞台は主演映画『地球に落ちてきた男』のスピンオフにあたる作品で、ボウイはこの舞台のために新曲を書き下ろしたほか過去のレパートリーも新たにアレンジして使用した。12月7日の公演初日の舞台挨拶にはボウイも登壇した。ニューヨーク公演は2016年1月20日まで。その後ロンドンでも公演が行われた。

2016年 : 69歳

1月8日
69歳の誕生日にあわせてニュー・アルバム『★』をリリースならびに全曲フル試聴可能に。2日後の訃報を受け記録的なセールスを売り上げる。
またこの日に『デヴィッド・ボウイ・イズ』回顧展の日本開催が2017年春予定と発表される。
1月10日
癌により69歳で逝去。翌日以降、訃報は世界規模で報じられニューヨークの自宅付近やイギリスのブリクストンなど縁のある土地では大勢のファンが献花に集まった。1月下旬にはボウイが2004年に準備した遺言状の内容(バリ島で火葬されることを望み、バリ島で火葬ができない場合には、島に遺灰をまいてほしいという遺言を残していたという。またボウイの遺産については半分を妻イマンに、残りの半分を二人の子どもやスタッフ(個人秘書ココや子どもの乳母)らに残すと記していたという)と、遺体が12日に米ニュージャージー州で火葬されたことが明らかにされた。
7月10日
ダンカン・ジョーンズがボウイの初孫にあたる子どもが生まれたとTwitterにて報告。ボウイの命日から半年後に生まれた子はステントン・デヴィッド・ジョーンズと名付けられた。ダンカンは子どもを授かったことを生前のボウイにクリスマス・カードを送って伝えていたという。
9月9日
主演映画『地球に落ちて来た男』が公開40周年を記念して4K化、イギリス国内で劇場上映される。後に4K版BD発売、40年を経て初リリースとなる同映画サウンドトラックも発表される。
9月23日
未発表アルバム『The Gouster』(1974年)を含む70年代中期のアルバムを集めたCD12枚組のボックス・セット『Who Can I Be Now? (1974 – 1976)』発売。
10月12日
ソニー・ピクチャーズより『ラビリンス 魔王の迷宮 30周年アニバーサリー・エディション 』が4K Ultra HD、BDなどのフォーマットで発売。海外では豪華仕様のヴィジュアル・ブックなども刊行された。
10月21日
舞台『Lazarus』のキャストによってレコーディングされた劇中曲にボウイの生前最後のスタジオ・レコーディング音源3曲を加えた『Lazarus Cast Album』が世界同時発売。
11月10、11日
ボウイ所有の芸術品の競売『Bowie/ Collector』がロンドンの競売商サザビーズで行われる。四半世紀をかけてボウイが収集したアート・コレクションの作品数355点、当初は合計1,000万ポンド相当と予想されていたが落札総額は約3,300万ポンド(約43億円:当日のレートに基く)。さらに59人のアーティストについては最高落札価格が更新され、アートビジネスの業界でも記録破りの冠オークションとして大きな話題となる。

2017年

1月8日
ボウイの誕生日にあわせて「No Plan」MVの公開とデジタルリリースが行われる。「No Plan」は2月24日以降CDほかのフォーマットでリリースされることに。
『デヴィッド・ボウイ・イズ』回顧展の日本開催がスタート。会場は天王洲の寺田倉庫。歴代の衣装、手書きのスケッチやメモなど貴重なアーカイヴが公開される。開幕時には多くの著名人らが駆けつけた。4月9日に終了した後もスペインのバルセロナ・デザイン美術館への巡回が決定している。
1月9日
NHK-FMにて特集番組「今日は一日“デヴィッド・ボウイ”三昧」がオンエアされる。同プログラムは10時間にわたってボウイの魅力をさまざまな角度から掘り下げる番組でナビゲーターは音楽評論家の小野島大、司会はNHKの森田美由紀アナウンサーが担当するほか、ゲストには土屋昌巳やROLLY、菅野結以、柳下毅一郎らがゲストとして出演した。コメント紹介での出演はムーンライダーズの鈴木慶一、布袋寅泰、SUGIZO、鋤田正義ら。
2月2日
マイク・ガーソンやエイドリアン・ブリューらをはじめ過去にボウイと関わったミュージシャンやボウイをリスペクトする日本人アーティストらのライヴ・イベント『Celebrating David Bowie Japan』が東京ドーム・シティ・ホールにて開催。またブルーノート東京ではダニー・マッキャスリン率いる『★』のレコーディングの主要メンバーらのライヴも開催される。
2月12日
第59回グラミー賞授賞式。ボウイが最優秀ロック・ソング(Best Rock Song)をはじめ最優秀ロック・パフォーマンス(Best Rock Performance)、最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム(Best Alternative Music Album)、最優秀レコーディング・パッケージ(Best Recording Package)、最優秀アルバム技術賞(クラシック以外)(Best Engineered Album, Non-Classical)のノミネートされていた5部門すべてを受賞。息子ダンカン・ジョーンズもTwitterにて父の偉業を祝福した。
2月21日
高さ9メートルの稲妻(ZiggyZag)をモチーフにしたボウイの記念碑を故郷のロンドン南部ブリクストンに設置するプロジェクトが発足、クラウドファンディングで資金調達が行われる。3月下旬、寄付が目標額に達しなかったためプロジェクトの中止が発表される。
2月22日
グラミー賞に続きブリット・アワードでもボウイは最優秀ブリティッシュ・アルバム(Mastercard British Album Of The Year)、最優秀ブリティッシュ男性ソロ・アーティスト(British Male Solo Artist)の2部門を受賞。プレゼンターにノエル・ギャラガー、息子ダンカン・ジョーンズと舞台『ラザルス』でニュートン役を務めたマイケル・C・ホールが賞を受け取る。
3月14日
イギリスの郵便事業ロイヤル・メールよりボウイの記念切手が発売。アルバム・カヴァーやライヴ写真をフィーチャーしたオリジナル切手はナンバリング入りの限定セットやアートフレームなどさまざまなパッケージが用意される。
3月18日
ケーブル局、スカパー!、ひかりTVなどで視聴できる放送局LaLa TVにてBBC制作の晩年に焦点を合わせたオフィシャル・ドキュメンタリー『デヴィッド・ボウイ 最後の5年間(David Bowie: The Last Five Years)』(字幕付)がオンエアされる。
4月22日
レコード・ストア・デイにあわせて1974年の未発表ライヴ・アルバム『Cracked Actor – Live Los Angeles ’74』や1971年に極少数のみプレスされた『Hunky Dory』の別ミックス/別ヴァージョン収録の『BOWPROMO』、プラシーボと共演した『Without You I’m Nothing』のピクチャー・12インチなどが発売。未発表のライヴ・アルバムとプロモ盤レプリカは取扱店の多くで即日完売に。
5月
動画配信サービスNetflixにてドキュメンタリー『デヴィッド・ボウイ: 世界を変えた男(原題:Bowie: The Man Who Changed the World)』が配信スタート。権利の問題なのか楽曲は流れないもののボウイや縁の深い人々へのインタビューを通して稀代のアーティストの偉大な功績と多大なる影響を探る。監督は『マイケル・ジャクソン〜衝撃の死の真相』を手がけたソニア・アンダーソン。
7月14日
デビュー・アルバム発売50周年を記念したカヴァー写真の撮影者ジェラルド・ファーンリーによる未発表写真集『Bowie Unseen – Portraits of an Artist as a Young Man by Gerald Fearnley』が発売。出版元はACC Art Books。
9月29日
アンソロジー・ボックスセット・シリーズの第3弾『A New Career In A New Town (1977 – 1982)』発売。ベルリン三部作を含む1977年から1982年の間にリリースされた作品を収録。CDは11枚組、アナログレコードは13枚組。発売を記念して1978年ツアーの未発表ライヴ音源『Live In Berlin (1978) E.P.』がストリーミング・サービスにて期間限定でリリース。

2018年

5月
シリアス・ムーンライト・ツアーに同行した公式カメラマンのデニス・オリーガン(Denis O’Regan)による豪華写真集『Ricochet : David Bowie 1983』がMoonlight Booksより発売予定。当初は手書きの歌詞やチケット、セットリスト、プリントなどの特典付き限定エディション(2000セット)のみが発売となり、秋以降にPenguin Random Houseよりスタンダード版が発売される予定。
" Iwai Takumi : ."

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