1983年：デヴィッド・ボウイ全映像記録

2017年2月2日

Rock Arena

放送国: オーストラリア ABC
収録: 1983年3月 Sydney
収録時間: 約66分
映像ソース: Trade Item

8月9日放送のオーストラリアのボウイ特集番組。イアン・モリー・メルドラム氏によるインタヴューはPV録りでオーストラリアを訪れた2月に収録済み。本放送ではドキュメンタリー『Cracked Actor』や各種PV、78年ダラス公演のライヴ・クリップ、出演映画のクリップなど多数用いられる。放送当時、10月に控えたシリアス・ムーンライト・ツアー豪州公演に期待が高まったものと思われる。

Let’s Dance

監督: David Mallet＆David Bowie
収録: 1983年2月 Australia
収録時間: 約4分11秒
映像ソース: Official DVD

1983年当時センセーショナルを巻き起こした「Let’s Dance」のクリップ。アルバム『Let’s Dance』の一連のクリップとともにオーストラリア・ロケを敢行。アボリジニの恋人（男の子はTerry Roberts、女の子はJoelene King）やプール・バーのオーディエンスら出演者は現地調達、植民政策の原理的問題や搾取弾圧といったプロテストな側面を強調する映像に仕上がっている。アーティストの大竹伸朗が「手袋とエレキギター」というエッセイを書いているが、写真はともかく映像でこの組み合わせが観られるのは珍しいらしい。『Best Of Bowie』DVD収録。
01.Let’s Dance

China Girl

監督: David Mallet＆David Bowie
収録: 1983年2月 Australia
収録時間: 約4分08秒
映像ソース: Official DVD

オーストラリア・ロケを敢行した「China Girl」のクリップ。「Let’s Dance」のクリップとともに当時MTVで毎日のように放送されていた。アジア系モデルGeeling Ngと繰り広げられるラヴ・ストーリーを中心に、人種間差別や社会問題へのメッセージが投げかけられる。エンディングの砂浜でのラヴ・シーンは53年米映画『地上（ここ）より永遠（とわ）に』からの引用だが、過激すぎるとされ放送禁止となった国もあり、最終的にカットされた編集ヴァージョンに差し替えられた。『Best Of Bowie』DVD収録。
01.China Girl

戦場のメリークリスマス

制作国: イギリス/日本

チーチ＆チョンイエロー・パイレーツ

制作国: アメリカ

Modern Love

監督: Jim Yukich
収録: 1983年7月20日 Philadelphia, Spectrum Arena
収録時間: 約3分37秒
映像ソース: Official DVD

MTVでも連日連夜放送され、翌年のヴィデオ・ミュージック・アワードにもノミネートされた「Modern Love」のクリップ。Martin Pittsが撮影したこのライヴ映像（収録はフィラデルフィア公演）はオフィシャルDVD『Serious Moonlight』には収録されていないので、ステージ・アクションなどここでしか楽しめない。ちなみに当初はボウイ自身が監督としてクレジットされていた。『Best Of Bowie』DVD収録。
01.Modern Love

The Oshima Gang

放送国: イギリス
収録: 1983年8月30日
収録時間: 約30分
映像ソース: Official DVD

『戦場のメリー・クリスマス』のドキュメンタリー番組。大島渚監督、原作者ヴァン・デル・ポスト、そしてボウイやトム・コンティ、坂本龍一ら主要キャストのインタヴューをはじめカンヌ・フィルム・フェスティバルでの合同記者会見などが観られる。2005年に英Optimum社より発売されたコレクターズ・エディションDVD（輸入盤）に映像特典として収録されている。